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さまよえるオランダ人

久しぶりにオペラを観てきました。
つらつら鑑みるに。
観劇というのは、ただでさえ気力と体力を使うもんです。
んでもって、ワーグナーというのは殊更、観客に気力と体力を要求するお方なんですよね・・・。
いわゆる「オペラ案内本」には、「ワーグナー(特に「指輪」)は決して初めて観るオペラに選んではいけない」という説もちらほらと。拒否反応を示す方もいらっしゃるようです。
でも、ハマる人も多く「ワグネリアン」などという言葉もあるくらいです(自分はここまではいけない)。

半年ぶりのオペラ。どころか外出リハビリにワーグナーを持ってくるのはハードかなぁ、と思いつつ、「さまよえるオランダ人」は軽い方。「次にいつやるかわからんし!」と、思い切って行きました、はい。
せめて昨日はお仕事おやすみだったらよかった・・・と嘆きつつも。

阿由多は根っから低音好きなので、ついついバス・バリトンに耳が行ってしまうのですが、オランダ人役のユハ・ウーシタロ(初来日らしい)の堂々たる体躯と歌いっぷりはツボでした。
そして、ゼンタ役アニヤ・カンペ。ソプラノにあまり関心のない(をい)阿由多ですが、ラストのオランダ人とのハーモニーっちゅーか、歌いあいは凄まじい!
この「さまよえるオランダ人」、全体通して歌手が同時進行でそれぞれ別の歌を唄っている、という状況が多いようなんですが(変な例えですが、漫画の一こまに二人登場人物が描かれてて、それぞれに心のつぶやきの吹き出し、という状態が数頁続く、といったような・・・)、それがどっちもちゃんと「聴かせる」んですよね。
いやぁ、バリトンに声負けしない迫力のソプラノって、はじめて聴いたような気がする。
「ワーグナー歌い」は歌手生命を短くする、とかいうのはさもありなん、という気がしたのでありました。

バリトンが迫力あると、大抵テノールが霞んでしまうんですが(これは阿由多の趣味の問題もある)、この作品はそもそもテノールの影が薄いので(爆)、その辺は全然おっけーだし。
それにやっぱ、オケはナマがいいですね、うん。

疲れましたが、今回は観客の質も大変よかったです。
ラストシーンの演出がちょっと「んんん~~~?」だったので、95点。

やっぱり気力と体力を養って、いつかは「ニーベルングの指輪」全幕だ!


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