「誰が袖図」展(根津美術館)

さて、先日根津美術館の「誰が袖図」展に行ってきました。
Nedu
根津美術館は、根津嘉一郎の個人コレクションをベースにした私立美術館。表参道の元丹南藩主高木家の下屋敷があった場所に立っています。今でも都心とは思えない、茶室が4つも点在する日本庭園があります。紅葉はまだちょっと・・・でしたが、風情のあるお庭で、茶室の2つではお茶会をやっていました。
さて、「誰が袖図」。たがそでずと読みます。サブタイトルが~描かれたきもの~。衣桁にたくさんの華やかな衣装をかけ並べた様子を図にしたものです。
今回の展示は館コレクションの中にある「誰が袖図屏風」3点と、美人画や伊万里の人形など、描かれた衣装をテーマに集めた展示。きらびやかな屏風に、丹念に描かれたきらびやかな小袖の柄が江戸の遊里の華やかさを想像させます。
いつみても感心しますが、室町~江戸の小袖の華やかな衣装の装飾性の高さや細かさは素晴らしい。それをまた絵にかいて室内装飾にしようっていうセンス。贅を尽くしたごく一部の特権階級や特殊空間があった時代がよいとばかりは申せませんが、こういう日本の感性というのは大切にしたいものだと思います。

特別展示のほかに、複数ある展示室では仏像、茶道具、美術館がウリにしている青銅器が展示されています。
来年の干支ひつじにちなんで、双羊尊グッズがたくさん売っていたのがまたマニア心をそそりました。絵葉書たくさん買い込んでしまった(笑)
平成21年に新装オープンして初めての訪問でしたが、雰囲気は変わらず。都会の喧騒を忘れさせる良質な空間に良質な美術品の数々。心和む美術館です。

「誰が袖図」展は12月23日まで。次回の「動物礼賛」も面白そうです。

で、双羊尊に萌えたわけではありませんが、羊肉が食べたくなったので(笑)夕食は「アナトリア宮益坂店」(ディナータイムの開店前にお店についてしまったのに、快く店内に入れてくれて、どうもすみません&ありがとうございます)でトルコ料理にいたしました。
Toruko
私はトルコ料理大好きなんですが、世界の三大料理といわれる割、他二つほどお店がないんですよね・・・。
アラカルトで頼んで、写真はエキメッキ、お店オリジナルの赤いジャガイモのメゼ、ブドウの葉のドルマ。ワインはもちろんトルコワイン。あとはシガラボーレイ、シシケバブ、メネメン、最後にチャイで締めました。
温かい順に食べられるように進み具合を見計らってお皿を出してくれて、気遣いもはなまる。おいしかったです。エルレニゼ サールクhappy01

高野山の名宝展

高野山自体は2010年に訪れているんですが、霊宝館は見損じていました。そんなわけで「紀州の敵を江戸で討つ!」。サントリー美術館で開催中の「高野山の名宝」展に行って参りました。

月曜休館が一般的な美術・博物館業界において、サントリー美術館は火曜休館。月曜は案外アナなのですが、さすがにちょっと混んでいました。(しかし先日行った上野の森の北斎展の混みっぷりと比べれば全然、余裕)
目玉はやはり国宝八大童子像。不動明王の眷属である童子は、制多伽、矜羯羅の二童子に代表されることが多いですが、さすが高野山は八童子がそろっています。もっとも、そのうち2体は室町時代の後補ですが、4体は運慶作の鎌倉仏の名宝。等身大だと勝手に思っていたんですが、ちょっと小さ目、でした、でもさすがに生き生きとした造作はかっこいい。
かっこいいといえば、快慶作の四天王!全員来てます。高野山霊宝館、今行っても目玉商品は何もないぞ!状態です。
元々四天王は激ラブ、なんですが、やはり快慶作はいいですね。豪快さと写実性の中にそこはかとない品がある。執金剛も孔雀明王も快慶作。快慶ファンにはたまらんです。
それから気に入ったのは念珠を入れる小箱。小ぶりなものですが漆で和紙を張り合わせ、その上に塗を施した丁寧な品。派手さはないですがしっとりとした気品を感じさせる小物でした。

サントリー美術館は好きな美術館です。点数もちょうどよく、展示のスペース配分が絶妙なんですね。今回もゆっくり楽しめました。
ついでに、付属のカフェでは毎回展示のコンセプトに合わせて限定メニューが提供されます。今回は高野山の精進料理っぽく、なんだか生麩中心。生麩田楽弁当をおいしくいただいてまいりました。

帰りはいい天気だったので、青山墓地散策。桜並木の紅葉はちょっと遅め。そこからぐるっと回って神宮外苑の銀杏並木はちょっと黄葉には早すぎました。
でもって、疲れたから(異常に疲れた・・・。私は結構歩くのは大丈夫なクチなんですがね)夕飯を買っていってしまおうと、京王百貨店の惣菜コーナーに寄ったところ・・・。
なんと!阪神タイガース応援ありがとうセールをやっとるではありませんか!なぜだ?電鉄仲間の便乗商法か!?
Tora
まあ、割引してるぐらいじゃいらないものを買いはしないんですけどね。そういうところはみみっちいですから。ところが、山本山のコーナーに、限定缶入り味付け海苔が積んであるのに気が付いてしまった!ぐはぁ!限定グッズだ!いやいやいや、しかししかししかし・・・・20帖分8切160枚入り、小分けをしていない味付け海苔の缶を買って帰ってどうしようというのだ、自分!!!
ぐらぐらぐら、と揺れる自分と問答した挙句。
はい、買ってしまいました。限定品の欲望に負けたダメ人間です・・・。
因みに、中身はオヤのところにおすそ分けというか後始末というか、ほとんどをもっていってしまいました。自分でも食べるけどね。
・・・気が付けばなんだか高野山展ではない方向に落ちてしまいましたが。

高野山の名宝展はサントリー美術館で12月7日まで。
来年1月23日からあべのハルカス美術館で開催されます。

ペルシアのきらめき展

故あって招待券をもらっていたのですが、なかなか時間が取れず。ふと見たらなんと会期は明日(5月25日)までじゃないですか~!
というわけで、仕事帰りに駆け込んでまいりました。ふ~。会期終了間際、閉館間際で、余裕のないことやってんじゃないわ、自分。

八王子夢美術館特別展「ペルシアのきらめき」。
ペルシア美術のうち、ガラス、陶器、金属器といった器系と、装飾品系にポイントを絞ったような、まあ、そういう展示です。小さい美術館なので、展示品もこまこました印章とかもひっくるめて90点ほど。くるっと1時間もあればじっくり見られる展示です。まとまってるような、まとまってないような・・・。
まー、ペルシアといえばよく言われる、正倉院御物と同系統のガラス器が何種類か。
三彩はペルシア三彩より中国のものが多し。比較するならラスター彩、ヨーロッパのものも持ってくりゃいいのに。
装飾品と印章は、いかにもペルシア~~なのがそこそこの数。渦巻き金製ビーズはレプリカあったら買って帰ったかも(笑)小間物フェチとしては、この辺の装飾品類は嬉しいんです。
あとはラスター彩。人物画がカワイイの。結構たくさんあって嬉しかったです。
平面モノはペルセポリスのレリーフ拓本とか、平山郁夫の絵とかも少々。
全体のコンセプト、というかイメージみたいなのはつかみにくい展示でしたが、一つ一つじっくり見ていっぱいいっぱいにならない量なので、ペルシア美術をちょっとみたいな~というのにはいい展示だったかも。
「個人蔵」の表記が多かったので、個人コレクションベースの展示なのかなあ、といった感じです。

そして、しかし、なぜに、ペルシアのラスター彩の収蔵館が「四国民家博物館」のが多いのだ??
一番の注目ポイントはそこでした(をい)

で、もう一枚、期限が迫っている横浜の帆船日本丸の招待券が・・・。行かねば~~。

手ぬぐいタペストリー

もともと、芸人さんのご祝儀手ぬぐいとかもらって集めるのが好きだったのですが、この頃はきれいな手拭いが多いので、手ぬぐいを壁掛けにしております。遅ればせながら、ようやく自分の周りも暖かくなったので、雪持ち椿の手ぬぐいを桜柄に交換。Sakura
季節の折々に取り換えてます。桜の次は菖蒲の手ぬぐい。その次は金魚って感じです。今年は花火柄を買おうかな~。朝顔にしようかな。

手ぬぐい額も欲しいんですが、案外高い(ケチ)のと入れ替えが手間(モノグサ)というので、上下をひもで挟んでつるすだけの簡単なタペ棒を使っています。これの難点は、縦飾りにしかできない、ってことなんですが・・・・。
現在、手ぬぐいの染は型染の一種である注染(ちゅうせん。そそぎぞめ)がほとんど。特殊なノリで土手を作ってその中に染料を注ぎ込んで染めます。自由な線が引けるので、絵画的な模様も多いです。
私が好きなのは中でも大柄。壁に飾るには一番いいです。小紋や絞りもいいんですけどね。
壁飾り以外にも、手ぬぐいガーゼタオルも愛用してます。
バッグの中にはさすがに入れてません(風呂敷は入ってますが)。
日用使いにさっとかっこよく使えるようになるといいんですけどね。


日本美術の祭典

上野で開催されている「日本美術の祭典」を3展制覇してきましたヽ(´▽`)/
東京国立博物館で行われている「クリープランド美術館展」と「人間国宝展」、都美術館の「世紀の日本画」です。
いやぁ、展覧会3つ梯子は疲れるわ×

海外に流出した日本美術と、伝統の技を受け継ぐ人間国宝の作品、それから日本美術院の歴史に沿った形での明治以降の絵画中心とした展示。ということで、若干新し目に偏ってますが日本美術をまとめてみる!といった趣です。
人間国宝展は、伝世品とその技術を受け継ぐ現代の作品、というのを並べておく趣向があったのですが、う~~ん・・・。時間の味付けなのか、材料(顔料とか、素材とか)の精錬技術の違いとかが出るのか、なんかこう現代のものは味わいがないというか、きれいなことはきれいなんだけど、並べちゃうとねぇって感じで。白磁とか志野とか焼き物は特に顕著。古いもののほうが断然いい!(好みの問題です。主観で、あくまでも)
並べない方がよかったんじゃないかなあ・・・うん。
都美のほうは美術の教科書で見たような作品がてんこ盛りで、それはそれで見ごたえあり。間もなく展示替えですが、奥村土牛の猫はかわいいよ、もふもふだよ!さすが猫好き日本画家!!

どれか一つ見るならクリーブランドかな。でも頑張って、3つ制覇をおすすめ。

マッサージオイル

アロマテラピーを勉強中clover。だいぶオイルもそろってきました。
目下自分用ですが、単独オイル使用からブレンドに挑戦中。
ベチバーとパチュリが大好きなので、ベースに使いまくってるところ。
アロマランプ用のブレンドは何種類か作ったけど、ホホバオイルでマッサージオイルを作成。
以前お試しセットでラベンダーのマッサージオイル作ったんだけど、その時は精製オイルだったので透明でしたが、今回セールで入手した未精製オイルはかなり黄色い!Σ(`0´*)
しかも、洗面台の下に保存しておいたら固まっちゃった(@Д@;
何とか溶かして(お風呂場に持っていきました)準備完了。
オイルは乾燥肌と老化肌を想定して、ローズマリーにフランキンセンスメイン。で、やっぱりパチュリを隠し味(?)に入れて、ベルガモットを香りの調和用に投入。日本では製油はパーセントを勧めてるみたいですが、欧米基準方向で2パーセントに(2~3パーセントが欧米のレシピらしいです)。
・・・ま、意外性も何にもない香りになりました。
お風呂上がりにマッサージします。
しかし、黄色いよ、ホホバオイル。

素謡会

先日、宝生の素謡会に行きました。演目は呉服、女郎花、井筒、蝉丸、鍾馗。全部通しで5曲素謡だと聞いてるのはしんどいわぁ。内輪の会だから寝ちゃうわけにもいかないしね。
女郎花は今度やるから勉強に、と思ったけど、なんかイマイチでした。井筒はよかった。やっぱりお役ですねぇ。蝉丸も良かったけど、ワキの声が細すぎてね。もうちょっとふてぶてしくてもいい気がするんですが。鍾馗は、シテが地味だったかなあ。派手なぶち上げが好きよ、ああいう曲は。

それにしても、お彼岸の連休でも都心は混んでますね。うん。ゴールデンウィークとかは人いないというから、いないかと思ったら飛んでもありませんでした。

さまよえるオランダ人

久しぶりにオペラを観てきました。
つらつら鑑みるに。
観劇というのは、ただでさえ気力と体力を使うもんです。
んでもって、ワーグナーというのは殊更、観客に気力と体力を要求するお方なんですよね・・・。
いわゆる「オペラ案内本」には、「ワーグナー(特に「指輪」)は決して初めて観るオペラに選んではいけない」という説もちらほらと。拒否反応を示す方もいらっしゃるようです。
でも、ハマる人も多く「ワグネリアン」などという言葉もあるくらいです(自分はここまではいけない)。

半年ぶりのオペラ。どころか外出リハビリにワーグナーを持ってくるのはハードかなぁ、と思いつつ、「さまよえるオランダ人」は軽い方。「次にいつやるかわからんし!」と、思い切って行きました、はい。
せめて昨日はお仕事おやすみだったらよかった・・・と嘆きつつも。

阿由多は根っから低音好きなので、ついついバス・バリトンに耳が行ってしまうのですが、オランダ人役のユハ・ウーシタロ(初来日らしい)の堂々たる体躯と歌いっぷりはツボでした。
そして、ゼンタ役アニヤ・カンペ。ソプラノにあまり関心のない(をい)阿由多ですが、ラストのオランダ人とのハーモニーっちゅーか、歌いあいは凄まじい!
この「さまよえるオランダ人」、全体通して歌手が同時進行でそれぞれ別の歌を唄っている、という状況が多いようなんですが(変な例えですが、漫画の一こまに二人登場人物が描かれてて、それぞれに心のつぶやきの吹き出し、という状態が数頁続く、といったような・・・)、それがどっちもちゃんと「聴かせる」んですよね。
いやぁ、バリトンに声負けしない迫力のソプラノって、はじめて聴いたような気がする。
「ワーグナー歌い」は歌手生命を短くする、とかいうのはさもありなん、という気がしたのでありました。

バリトンが迫力あると、大抵テノールが霞んでしまうんですが(これは阿由多の趣味の問題もある)、この作品はそもそもテノールの影が薄いので(爆)、その辺は全然おっけーだし。
それにやっぱ、オケはナマがいいですね、うん。

疲れましたが、今回は観客の質も大変よかったです。
ラストシーンの演出がちょっと「んんん~~~?」だったので、95点。

やっぱり気力と体力を養って、いつかは「ニーベルングの指輪」全幕だ!