本屋のおっちゃん

この頃、ブログの更新は湿っぽい話ばかりですが。
今日はお通夜にいってきました。以前、店じまいのときにもここで書いた本屋さんの。
店を畳んでからもう5年。店をたたんだら本屋と客で縁はなくなるなー、なんてブログに書いてますが。
別のご縁で、まあちょい会って話をする機会があって。ああ、でもそれももう3年前になるのか。
今回の訃報は、またまた別ルートから入りました。
実は、お通夜に行って遺影見るまで「同姓同名の人違いだったら恥ずかしー」とか思ってた(汗)
でもやっぱり私の知ってる「本屋のおっちゃん」だったわ。お焼香で遺影を確認して安心したお葬式ははじめてだ。笑っていいよ、おっちゃん。
なんか急なお亡くなりだったらしいけど、その場であれこれ聞くのもなんだと思ってそそくさとお焼香したら帰ってきてしまいました。今になってもやもやしてたり。でも、お別れのご挨拶ができてよかった、かな。
昨日、訃報を知って、しみじみと本棚を眺めてみたら、あれはおっちゃんに勧められた本、これは取り寄せを頼んだ本。テキスト用にまとめて本頼んだ時、巻を間違えてしまってて、こっちのミスなのに大量返品に応じて貰ったりと(もちろん改めて正しい方を注文しましたが~)、あれこれ思い出されます。
暫くは書庫に入ると涙ぐみそうです。今もブログ書いてべそべそ泣いてます。
享年85才。そういえば、正確な歳ははじめて知りました。まあ、早死ってトシじゃあないし、店たたむ頃から持病を抱えてたけど、突然だったらしいので、本人はいささか無念だったかもしれないなぁ。
本を売った本屋と買った客って、ほんとそれだけのはずなんだけど。
他のお店にはそういうのないね。
おっちゃんには数多くいる顧客の一人だったかもしれないけど、本を取り扱うお店は多々あって、私はまだまだあちこちから本を買うけれど、私の「本屋さん」はおっちゃんだけです。おすすめの本を買ったり、コレはいらないと断って持ち帰らせたり、本をめぐるちょっとした攻防が好きでした。
あの世に行ったら、現世ではもう手に入らない本を売ってください。
合掌。

ヒオウギ

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巷はお盆のようですが、我が家は新暦でお盆なのですでに先月終了済み。その代わりと言うわけではないのですが、叔父の一周忌の法要がありました。
昨年、体調が悪いからとちょっと検査のつもりで病院に行って、治療法のない難病とわかり、そのまま家に帰ることも出来ずにあっという間に逝ってしまいました。
今年は梅雨が開けてから雨っぽいなぁと思ってたんですが、思い返せば見舞いに行くたびに去年も雨模様が多かったっけなぁ。母にとっては年の離れた弟で、まさか自分より先に、しかもこんなにあっけなく逝かれるとは思ってなかったようで、去年のことはよく覚えていないとつぶやきます。私も、親が死んだら頼りにできる身内だと頼りに思っていたので、何がなんやら・・・。私らでもそんなこんなでしたから、治療法はない。弱って死ぬのを待つばかり。の日々を過ごした、叔父の無念や叔母、いとこ達(叔父の子ら)の無念はいかほどかと。
長かったような、あっという間だったような1年でしたが、「これで一段落。喪が明けて普通の状態に戻るので、未来を向いて生きていかなければなりません」と、坊さんがいいました。ああ、一年経つというのはそういうことなのだなぁ、と。
法事の日は空模様はよくありませんでしたが、降り出すわけでもなく、ここ数日の暑さを忘れるような涼しさで、年寄りの多い親族の喪服の集まりには助かりました。面倒見のよかった叔父らしい天からの配慮だったようです。
お寺の玄関先に無造作にヒオウギがたくさん咲いてました。アヤメ属の多年草。うちの庭にもあります(写真はお寺のではなく庭の)。開花後に黒い艶のある実をつけることからヌバタマの名称もあります。
自生もしている宿根草なんですから、昨年の同じ時期にも同じ場所に咲いていたはず。目立つオレンジだし、玄関から出入りして葬式やったんだし、視界に入っていたでしょうに、去年は全然気が付きませんでした。
その前の年は、勿論叔父の葬式を出すことになるとは思いもよらず。ヒオウギの季節にお寺にはよりついてもいなかったわけで。
人間はなんのかんのと、見ようとしているものしか目に入らないものなのですね。目の前にあるものすら、見えていても見えないことがあるんですから、運命なんてもんは更に見えないもんなんですね。そんなことをしみじみ思いました。


お墓参り

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伯父の一周忌を前に、お休みが取れないので親たちを乗せてドライブがてらお墓参りに行ってまいりました。身内に何故か4月没が多かったのですが、また増えてしまいました。
こればかりは避けて通れない道、で、親戚ウチでも下の方の年齢層に入る以上、先に送るのはやむを得ない話で、こればかりは日取りを選べるものでもないですが、この季節の命日は、花々に見守られて賑やかでいいですね。
 願わくば 花の下にて 春死なん このきさらぎの望月の頃
とはよくも詠んだものだと思います。

お寺の枝垂れ桜は少し早咲き。墓地のソメイヨシノはまだ少し、でしたが、良いお日和でした。

富士山。

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視界方向の畑に建売住宅が4軒建って、我が家のベランダから頭の上のほうがちょこっと見えていた富士山がついに見えなくなってしまいました。
朝起きてカーテン開けて富士山が見えると「ああ、いい天気だー」とありがたい気持ちになったものですが。
まあ、ちょっと歩けば見えるんですけどね。そこの見晴らしもいつまであるか・・・。
自分だってそうやって畑を潰して建った家に住んでいるんですから、わがままなもんですが。
やっぱり、富士山が見えなくなるというのは寂しいものです。
富士山の姿は変わらなくても、周りの風景はどんどん変わっていくんだなぁ。

ハイビスカス

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我が家のハイビスカスが咲きました♪
それにしても季節外れです。因みに今日の最高気温は15℃の地域~。
去年花が咲いた状態で鉢植えを頂いたんですが、室内でも10℃以下にあっさり下がる我が家。年を越せるか心配だったのですが、とりあえず越冬終了。
しかし、夏場と言えば今度は40℃を超える我が家・・・。暑すぎてもだめというので心配していたのですがなんと書かれることもなく・・・。
でも、なかなか蕾がつかなかったんです。今年は花は咲かないのかなーと思っていたら、咲きましたよ~、しかも一度に2輪。もう寒くなっているというのに・・・。
育てた方が悪かったのか、去年もらったときより小ぶりの花になってしまいましたが、いいんだ!咲いてくれれば。
今年も頑張って越冬してね。

インプラントもしくは「人間の歯に自己修復能力はない!」

ついに、インプラント施術に踏み切りました。
自戒を込めて、経緯などを少々覚書。
皆さん、歯は大切にしないと、今は良くても年を経てとんでもないしっぺ返しが来ることがあります。
「歯は自己修復してくれません!」
擦り傷みたいに舐めときゃ治るーでは済まんのですよ。
歯を大切にしましょうね、というお話です。


さてさて。今夏の暑い盛り、朝起きたら前歯がグラグラするぞーというんで慌てて歯医者に行ったら歯が割れている!とな。で、今回インプラントにしたのはその歯ではなくて隣の歯。
思い起こせば今を去ること一昔+α。大学生だった私は、自転車で走行中、路上駐車を避けようとして大きく車線をはみ出してきた車に跳ねられたのでございます。
幸い(?)現場検証に来た警察官がびっくりするくらい軽症だったのですが(自転車はぐにゃぐにゃー)、その時前歯を痛めていたのですね。
その時、目に見えて前歯の一本、先端が欠けていました。しかし!翌々日に上海へ短期留学を控えていた私は、痛くないし先っぽだけならまぁいいかー、と治療もせんで中国に行っちゃったわけですよ。
帰ってきてから、前歯だし、欠けてるのもね~、と先っちょをちょっと補修してもらって、就職だ何だで忙しいし環境も変わってその時見てもらった歯医者にも通えなくなったし、とまたまた放置。
ある日、前歯の付け根が痛い。で、歯医者に行ったら、膿が溜まって腫れている、とな。更に、以前何かで痛めた時ちゃんと治療しなかったでしょう、と。
その通りです。
どうも、数年前の事故で小さなヒビが入っていたのをちゃんと繋いでなかったのでじわじわと奥までバイキンを届け、体調が悪くなった際に一気に化膿した、と。
元々化膿しやすい体質なんですが、その頃色々あって体調も良くなかったのも災いして、何度も削って、消毒して。治ったな、と思って穴を塞いだらまた奥から膿んで・・・の繰り返し。悪いけど、歯医者何度か変えました。
今の歯医者に移って、出来る限り抜かずに済むように、って頑張ってくれたんですけど、これ以上は歯茎に負担がかかるだけだ、となって、抜きました。で、入れ歯を入れました。金属で両隣の歯に引っ掛けるタイプ。
実はその時もインプラント勧められたんです。隣の歯が弱いみたいだから、入れ歯で負荷をかけると遠からず隣もやられますよ、と。
でもその頃はまだ周りにインプラントやってるヒトいなかったし、歯が弱いってなんね?と疑心暗鬼だったし、ビンボーだったので安上がりの入れ歯にしたわけですね。
で、えーっと、何年持ったかな。やっぱり医者の見立ては正しい。
はい、ご忠告のあった「隣の歯」が見事、今年割れたわけですよ。
この歯はまだ根っこが残っているので、差し歯が可能。ただし、かなり奥の部分で割れているので根を引っ張り出して継ぐ処置が必要。入れ歯をかけられないこともないが、強度は下がる。とのお見立て。
もう一度割れるまで差し歯と入れ歯で対応するか。いっそ抜いてしまって2本分をブリッジか入れ歯にするか。差し歯とインプラントにするか。割れた歯も抜いて2本インプラントか、の4択。色々選択肢を与えてくれるのが今の先生のいいところというか、自己責任を迫られてしんどいというかなんとか。

「通いやすい」でインプラントの歯科を決めるなとか、ネットには色々な失敗例や注意例が錯綜してます。
私が通っている歯医者さんはいわゆるインプラント専門医ではない(普通の歯科をやりつつインプラントも・・・のタイプの個人経営)。でも、比較的近場にある広告出しまくり(なんでも院長が広告出すのが趣味らしい。テレビにもそのネタで出た)インプラント歯科には、いくら腕が良いにしても心理的に絶対かかりたくない!(自分の治療費の一部があの広告の一部になるかと思うと虫酸が走る)
お医者さん自身には信頼をおいているんです。医者への信頼度、という点では万全クリア。
でも、インプラント技術の方は・・・「近場で済ますな」ってあちこちに書いてあるし・・・。ううんーーーーー。差し歯アンド入れ歯は安心しておまかせできるしどうしよう~。
と散々悩んだんですが、郵便貯金の定額10年満期のお知らせが届きまして。今更10年定額積んでもどうなるかわからないしね。この額あれば施術できるわね、こういうのもタイミングね。ってなわけで、腹をくくったら案外単純でして。
かかりつけの歯医者でのインプラントに踏み切った次第です。
オペは1時間半ちょい。まあ、それなりに響いたりとかコワかったりとかはしましたが、無事に終了。
その後、痛みもなければ膿も出ず、今のところ経過は順調です。
やっぱり、遠くの歯医者にわざわざ出向いてやってもらうより、何か異変があったらすぐに飛び込めるお医者さんのほうが安心、というのが私の判断でした。私は歯が膿みやすいし、化膿どめとか薬に変な反応起こして副作用に苦しむこともあるし・・・。
たまたま、今の歯医者さんは調べてみたら独立前には神奈川の方のインプラント専門医院にお勤めだった、ということで、腕も良いのかもしれません。
私の判断がいいか悪いか、10年経てば違うかもしれないし(因みに今回のインプラントは10年保証)。
これが落ち着いたら今年かけた隣の歯の根を引っ張り出して差し歯、という治療に移ります。
やっぱり、すべての工程を自宅から自転車で通える範囲の歯医者さんでやってもらえるのがいいのかな、と。
わからないことは根気よく説明してくれるし、いい歯医者さんだと思うし。
ま、色々ありますが。

言えることはただ一つ!
悪くなってからあれこれ考えるより、日々のメンテを重視しましょう。特に歯は!
人間の歯には自己修復能力はない!
これにつきます、はい。

アサガオ

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今年もたくさん咲きましたが、種を取る以外の蔓はとりあえずというかようやく取っ払いました。
「天上の青(蒼)」という西洋朝顔です。
ご近所さんが咲かせていたのを種をもらって毎年育てていますが、なんか花がどんどん小さくなるような(^^;)
うちには桔梗咲きのアサガオもあるんですが、これもなかなか綺麗に桔梗のように咲かないかと思えば、八重咲き?みたいになったりして。

アサガオは江戸時代から品種改良で様々な変わりダネが作られてきた品種。
交配とかなーんも気を使わずに庭で育てても、毎年なんか違う?みたいな花がサクから、これ、ハマったら結構楽しいんだろうな~、と思いつつ・・・。思うだけで、そんな気力やマメさはござんせん。

今年は花は小さかったけどいっぱい咲きました。
プチトマトも大豊作だったけど、今年はもう片付け。
さて、ニガウリはいつ片付けるかな~。

花菖蒲

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3月年度末からこっち、ひたすら自宅と職場の往復で、ブログネタもなーんもない日々。
これじゃあいかん、と一念発起したところで状況が早々変わるわけではないんですが。
何も遠くの名所旧跡に観光旅行に出かけなくても、日々の潤いはそこかしこにある!呑まれていてはだめだー!
と。
ちょっと近所に、花菖蒲の隠れ(?)スポットがあるので寄り道してぱちり。
たまにはカメラにも目の保養をさせてあげないとね。
今年は少々、早めかなぁ。

そーいや、高尾山の石斛はだいぶ早かったとのこと。
季節の植物カレンダーも、気候のように狂いを生じているのかなぁ。
写真はおととしの。Pict0023_3

宝生閑サマ死去!

うわー(。>0<。)
訃報が続きます・・・。
能楽ワキ方人間国宝の宝生閑師匠が亡くなったと。81歳、まだまだじゃないですかー。先頃亡くなった今井先生は90まで舞台に出てましたぞ。早すぎるでしょう、閑先生っ~~~号泣。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

阿由多が能楽に嵌ったのが、まさに宝生閑先生の舞台。日比谷で、「紅葉狩」でしたね。
何がどうって、いいようがないんですが、これぞ日本の伝統芸能の継承者!な衝撃でした。こういうのってうまい表現が見つかりませんね。あえて言うなら・・・ツボにはまった、みたいな?
たまたま、券が余ってるからって連れられて行ったんですけども。高校生でした。
それから、閑先生の出ている演目をあちこち見ましたねぇ。
そーしてすっかり、「ところでシテはどなたがやってたっけ?」なアホ鑑賞者になったわけですが。能楽堂の学生割引はそりゃぁオイシイものでした。なにせ宝生閑サマといえば実力派の超売れっ子。まともに見まくってたら貧乏学生の財布は凍死してましたから。おそらく正規の料金で見て回っているだろうお金持ちのマダムっぽい「追っかけ」も少なかれいた方でございました。
私が好きだったのは「石橋」と「殺生石」かなぁ。玄翁和尚の装束がまた超ツボで。僧衣が似合うワキ方でした。名演の誉れが高いのは「隅田川」ですが、私はそもそもこの話自体が苦手で・・・。
まあ、そうこうしているうちに自分も謡をやる方になりまして、やはり「声」というのはもって生まれた素材がずいぶん影響するんだなーと羨ましく思うこともしばし。そもそも能は男声むきに作られてるんですからどうしようもないんですが、思うところ増えてかえって舞台を見に行く機会が減っていく事態になっていってしまったわけですが。

とにかく、素晴らしい能楽師でした。
ご子息の欣哉氏をはじめ後進の教育指導にも力を注ぎ、新作能もなさったし、ギリシャ悲劇などにも挑まれましたし、悔いなしってところかもしれませんが、やっぱり100まで頑張っていただきたかった・・・。
ご冥福をお祈りいたします。

デビット・ボウイ死去※追記

って、訃報流れたの何日前よ。本当に本当なのね・・・とじわじわショック。新アルバム発表したばかりなのに!販売促進のためのデマジョークかと思ったら・・・。でも69歳ときくと、仕方ないかなってトシだけど。

とにかく立ち姿がかっこよすぎる人。いやもう、「戦メリ」は衝撃でしたよ。役者としてはまぁ、大根よりかなぁと思わないではないけど。立ってるだけでなんちゅうか独特の雰囲気が醸し出されていて・・・。いいよ、少佐、しゃべんなくていいよ(笑)そこにいれば。台詞棒読みでも声いいから許すし!ってああ、ビミョーに褒めてない。


とにかく。
洋楽がかっこよかった時代に本当にかっこよくて、かっこいいまま美しく歳を取った人。一度離婚はしてるけど、今の奥さんとはこういう業界でこれだけネームバリュー持った人にしては長続きしてるし、前妻との間にできた映画監督の息子さんともそれなりよい関係であったようだし、ホントに(私が知らないだけかもしれませんが)身綺麗な人でした。

誰でも年を取って、いずれは永遠に旅立っていくんでしょうけど。
新作を発表して、嘘だろ?と言われるようなタイミングで、実に華麗にこの世から身を引いていきました。
おそらく、闘病は苦しかったんでしょうけど。看取ったご家族にはいろいろな苦労があったんでしょうけど。英国で死んだとかニューヨークだとか、その辺もはっきりしないし。
でも、この「人としての最後」をファンに、世間の目に晒さずに去っていったのが、実にデビット・ボウイというキャラクターの退場としてふさわしいんでしょうね。
そして彼は、伝説になった・・・のかな。
なんだかまだ、来年あたり回顧展やって~、忘れた頃に新アルバム出して~、って感じがします。


※で、ボウイの亡骸は本人の生前の意志で、家族などの立ち合いも一切なく火葬に付されたとか。なんか盛大に葬儀をやってくれないと気持ちの整理がつかないなーという反面、やはり彼なりの美学はらしいなぁと思ったりもする、追加情報でした。


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